SCIS&ISIS2012
私は2012年11月20日~24日に神戸で開催された,“SCIS&ISIS2012”という国際会議に参加してきました.この国際会議はアジアを中心に開催され,主にファジィやインテリジェントシステムなどソフトコンピューティングに関して幅広く取り扱っている会議です.
今回私は「Automatic Keyword Annotation System using Newspapers」という題名で発表を行ってきました.
近年の検索システムでは全文検索が主流になっており,文書中の単語に重みづけをすることで.索引語を自動的に抽出する方法が広く採用されています.しかしながら,新聞のような記事での全文検索では主に2つの大きな問題があり,
①たくさんの記事がヒットしすぎてしまい,ユーザが真に欲する記事を検索することが難しい
②文書中に存在する単語しか索引語になりえない
という問題があります.そこで私は,Confabulation modelという人間の脳に基づいた計算モデルを採用し,過去にエディタがつけたキーワードを学習することで,全文検索が抱えるような問題を解消し,かつ高い精度で高速なキーワードアノテーションが可能となる手法を提案しました.
今回の学会を通して,評価実験の重要性を改めて実感しました.なぜならば,今回の論文で私は特に評価について力を入れていたのですが,それでも今回の発表では十分に提案手法の有用性を伝えきれなかったと感じたからです.説得力がある論文や発表を行うために,今後より一層,「何の為に研究をしているのか?」「なぜその手法を選んだのか?」「結果,本当に提案手法が良かったのか?」といった問いに適切に答え,多くの人に納得して頂けるような研究を目指していきたいです.
D1 高田